【茶道日記】桃花笑春風

こんにちは♬
ピアニストの五島史誉です。

昨年の4月、ずっとやりたいと思っていた「お茶」を始めました。裏千家です。月に3回お稽古に通う時間が、日常とは違う特別な時間で毎回のお稽古がとっても楽しく、通い始めてもうすぐ1年になります。

◎昨年9月に取得いただいた許状

「音楽」と「茶道」には通ずる部分が多いように思います。
一番は、お客さまのことを思ってお茶を点てるということ。掛け軸や生けてあるお花もそう。亭主はお客さまのタイミングに合わせてお茶を点て、熱く美味しいお茶を召し上がってもらうように心掛けます。
私たち演奏家も、コンサートを開催するときに、まず思い浮かぶのがお客様のお顔。どのようなプログラム、どのような順番で演奏したらお客さまが喜んでくださるのか、退屈せずに楽しんでもらえるのか、ということを常に考えています。

お茶室の静かな空間の中では、いろいろな音が聞こえてきます。
お釜から熱いお湯を汲んで茶椀に注ぐときの音と、水指から冷たい水を汲んで注ぐときの音は、少し違うのです。
その他にもさまざまな音が聞こえます、畳の上を歩く音、茶杓でお茶碗をコツンとする音、柄杓を蓋置に置く音、お茶を点てる音、、

覚えることだらけで、まだまだスムーズに完璧なお点前には程遠いですが、いつかお着物を着てお茶会に参加させていただけるように、続けていきたいと思っています!!

3月のお稽古で掛けられていたお軸に、
『桃花笑春風』と書かれていました。
(とうかしゅんぷうをえむ)
春風に揺られて咲いている桃の花が、微笑むように美しく咲いている、という意味。「花が笑む」という表現だけでも美しいなぁと感じてしまうのですが、もっと深く読むと、人々が去った後でも、春は自然に巡ってくる。辛いことや悲しいことがあっても一生懸命生きていれば、春は必ずやってくる、という意味もあるそう。深いですね。

それではまた書きますね♡

五島史誉♩